書評『書くことについて』2013年11月27日

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 正直なところ、最初の1/4くらいまで読んだとき、間違った本を買ってしまったなと思った。僕は特にスティーブン・キングのファンではないし、彼の半生の回顧録――最初にそれがしばらく続く――になんてまったく興味がなかったからだ。しかし、次の文章が出てきたことによって「もしかすると、これから面白くなってくるのかもしれないぞ」と思いはじめた。こんな文章だ。

アル中に酒を控えろと言うのは、腹をくだしている者に糞を控えろと言うに等しい。


 なるほど。妙に納得してしまう素晴らしい比喩表現だ。方向性的に僕の好みでもあるかもしれない。

 またまた正直に書くと、この本を読み進めながら僕は、「この本を訳したのはきっと爺さんなんだろうな」と思った。確認してみるとやはりそうだった。だって、使っている言葉が爺さんくさいのだ。まあ、誰だって男に生まれたらいずれは爺さんになるんだから仕方がないのだけれど、爺さんにだって色々いますからな。努力して爺さんくさくなってない人だって大勢いるし……。

 それでも「半生の回顧録」をすぎたところから、この本はどんどん面白くなってくる。そして文章を書く者にとってためになる内容がどんどん登場する。たとえば、書き直すことがいかに重要であるかということについてなど。

 そして最後に出てくる、自分が車に轢かれたときの話はさすがにリアルでした。いやいや、僕は轢かれたくないなと思いました。書くことについて、それにまつわるスティーブン・キングのいろんな話が楽しめる本です。








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