アイヌの楽器ムックリ2016年04月03日

竹製の口琴ムックリ。

先日、ムックリを演奏している動画を含む記事にコメントをいただきました。そういえば、ブログをはじめた当時はムックリの記事ばかり書いていたなあと思い出し、ひさびさにムックリを紹介する記事を書いてみることにしました。

ムックリというのはアイヌが昔から使っていた、上の写真のような楽器です。現在では竹で作られていますが、昔はサビタ(ノリウツギ)などの木でも作られていたようです。楽器の種類としては口琴こうきんの一種になります。輪になった方のヒモを片方の手の小指にかけて固定し、もう一方の手で弁の根元につけられたヒモを引っぱって弁を振動させて演奏します。それだけでは小さい音しか出ないのですが、これを口にあてて口腔内で響かせることにより、けっこう大きな音になるだけでなく、さまざまな種類の音を出すことが可能になります。

さまざまな音ってどんな音だ? と興味を持った人は次の動画を再生してみてください。BGMには、僕が8年ほど前に演奏したムックリの音が入っています。映像は白老のアイヌ民族博物館と旭川の川村カ子トアイヌ記念館で撮影したものです。


ムックリの音の最大の特徴は、モンゴルのホーミーのように、ベースとなる音の他に別の音も同時に出せるところにあります。ビョンビョンビョンという音の後ろで、まるでストリングスかなにかのような音をフワァーっと鳴らすことができるのです。さらに口の中で舌を動かしたり、ムックリに触れる唇の開け具合を調整することで音を加えたり変化させることもできます。

また、シンプルな楽器であるだけに、ムックリひとつひとつで音がぜんぜん違いますし、人によって出す音がけっこう違います。次の録音も僕が演奏したものですが、上の動画とはまた違った印象を受けるのではないでしょうか?


●「風の日」
札幌で強風が吹き荒れたある日、部屋の中にいても風の音が派手に聞こえてきたので、それに合わせてムックリを吹いてみたものです。



●「ムックリとGarageBand」
iMacを購入したらGarageBandという音楽作成ソフトがついてきたので、適当に演奏を作ってそれに合わせてこれまた適当にムックリを吹いてみたものです。ムックリは竹製ですので、彫刻刀などで弁を削ることで音程を調整することが可能です。



最後に、伝統的なムックリを演奏する人の中ではダントツのテクニックを誇る、白老の松永八重子さんの動画を紹介しておきます。松永八重子さんは、アイヌ民族博物館のホームページ内にあるムックリ演奏教室というページの模範演奏をしていらっしゃる方です。



※ムックリが欲しくなってしまった人のために、ムックリをネットで販売しているサイトも紹介しておきます!


ちなみに、ムックリを買ってみたけど右手で弁をはじくところからできない、という人は次の動画を参考にしてみてください。右手はドアをノックするように動かすのがコツです。



※湿度が高いところでは、ムックリは鳴らなくなりますので注意してください。以前、石垣島で演奏を披露しようとしたら、まったく音が出なくて困った経験があります(笑)!



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ジャンル : 学問・文化・芸術

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ごめん、ダジャレです

ムックリの音色を聞いて、ぐっすり寝ていた男がむっくりと起き上がった。
「せっかくよく眠れていたのに…」
男は笑いながら怒っていた。安眠を妨害されたことに対する憤りと、懐かしい音色に再会できた喜びを感じていたのだった。

以下、略!

つづき

 男の横ではハンサムで上品な友人が寝息をたてていた。
「おなら君、さよおなら」男はそう呟くと部屋を出ていこうとした。
 そのとき、寝ていた友人の方からブリッという短い音が聞こえた。友人はいつのまにか目を覚ましてこっちを見ていた。いやな予感がした。
「へへ、おならとか出ちゃった……みたい」と友人は笑いながら言った。

No title

こんばんは!
動画を拝見して、ムックリの演奏の仕方が
よく分かりました。
手首の返しとか、キツそう♪
独特の楽器で面白いですね~
自然と音楽が共存してる、そんな音色だと思いました。
口琴の一種になるんだ!
私は手琴~琴を習っていましたよ。

いろいろな楽器で遊んできたけど~ムックリは
サプライズでした。

Re:

そうなんです!
ムックリって、慣れないとけっこうキツい楽器なんです。
手が痛くなるだけでなく、竹の弁が口に当って流血するとか……
突然ヒモが切れて顔に当ると痛いですし(笑)

でも音色が自然と共存しているというのまさにその通りですね。
実際に昔の人も自然のさまざまな音を模して楽しんでいたようです。

さらに続き

むっくり起きた男は、ハンサムで上品な中年の友人の行動にびっくりした。同時に、あまりの下品さにがっくりした。
「ハンサムだが下品なオヤジと改名せよ」と、じっくり説き伏せるつもりだった。
友人は、「自分は福山雅治と向井理と玉木宏にそっくりだ」と、言い張った。
男はムックリを手に取り演奏しようとしてしゃっくりをした。

さらにさらに続き

「まてよ……」と男はつぶやくと、友人の目を見てニンマリと微笑んだ。
「上品な中年で下品――上中下年品! これや! これこそワイの探していたコンビ名や! 今日から俺たちはジョウチュウゲ・ネンピンやぁーーーっ!」
 そう叫ぶと男はノリノリでムックリの演奏を開始した。福山雅治の親戚のおじさんに似ていなくもないかもしれない友人は、沖縄の人のように両腕をあげて踊りだした。上中下年品のギャグが生まれた瞬間だった。

なつかしい。

むかしハマりましたねえ。すっかり忘れていました。ちょっとこれからやってみます。

Re: なつかしい。

そういえば一緒に白老まで行ってムックリを作りましたよね〜
いま確認したら2003年だったみたいです。
あのころは色々と元気でしたね(笑)
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Scorpionfly

Scorpionfly
※名古屋に転居しました!
円山を中心に、三角山や藻岩山、手稲山、野幌森林公園なんかにも出没します。書く内容によって文体が変わるクセがあります。

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