奇妙な本『犬身(けんしん)』2016年08月20日



 どういった経緯でその本を見つけたのかはまったく覚えていないのだけれど、とにかく僕は先日、ネット上で『作家の値うち』という面白そうな本を発見した。ちょっと古い本(発売は2000年)ではあるが、説明によれば「気鋭の文芸評論家が、ミステリー&エンターテイメントと純文学の現役作家100人の、最新作を含む主要作品574点を“厳正”かつ“徹底的”にテイスティングし、100点満点で採点した、前代未聞、究極のブック・ガイド」とある。

 ちょっと検索してみたところ、その本での評価をまとめたものらしきものが見つかった。エンターテイメント部門、浅田次郎:B、椎名誠:C、林真理子:E、東野圭吾:C、宮部みゆき:B、渡辺淳一:E、ふむふむ。

 純文学部門、江國香織:A、小川洋子:C、川上弘美:BB、丸山健二:D、宮本輝:B、村上春樹:AA、村上龍:B、吉本ばなな:C。完全にではないにしろ、この評論家の評価の傾向は意外と僕に近いのではないかと思った。そこで、純文学でAランク以上の人をピックアップしてみた。そうやって偶然に見つけた本が、この『犬身』である。




 性同一性障害ならぬ種同一性障害のように(本人としては)思われる犬好きの女性主人公が、くにむらみたいなバーのマスターによって本当の犬にされてしまう話である。まだ四分の一くらいしか読んではいないが、フランツ・カフカの『変身』を思い出してしまうような、ものすごく奇妙でオリジナリティの高い話だ。

 そんなわけで、もちろんこの本のその後の展開も楽しみなわけではあるが、アマゾンから『作家の値うち』が届くのがもっと楽しみなのであった。最近、読みたい本がなくなってきていたので、この本でまた新しい作家が発掘できるといいのだけれど……。





関連記事
スポンサーサイト

テーマ : オススメの本の紹介
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

ワン!

メス犬、ほしい。

Re: ワン!

この本、けっこう面白かったですよ!
バーのマスターのキャラもなかなかいいですし。
機会があったら、ぜひ読んでみてください。
プロフィール

Scorpionfly

Scorpionfly
※名古屋に転居しました!
円山を中心に、三角山や藻岩山、手稲山、野幌森林公園なんかにも出没します。書く内容によって文体が変わるクセがあります。

登山口の地図
最新記事
最新コメント
スポンサード リンク
検索フォーム
全記事一覧

すべての記事を一覧表示する

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンクの表示
QRコード
QR