ファミリー・アフェア2012年08月30日

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 小説を読んでいて、思わず声を出して笑ってしまった。たしか前回読んだときも同じ箇所でプッと吹いた記憶がある。

 今読んでいるのは村上春樹の『パン屋再襲撃』という短編集で、もう四、五回は読んでいるかもしれない。しかしその中の『ファミリー・アフェア』という作品を読むと、必ず声を出して笑ってしまうのだ。それも数カ所で。

 せっかくなので、さきほど笑った部分を引用しておく。女性の視点で読むとどう感じるのかはわからないが、若い男にとってはリアルで切実な話だ。

 しかしそのコンピューター・エンジニアとつきあいはじめてから、妹は以前よりずっと明るくなったようだった。きちんと家事をするようになったし、服にも神経を使うようになった。それまで彼女はワークシャツと色の落ちたブルージーンズとスニーカーという格好でどこにでもでかけてしまうようなタイプだったのだ。服装に凝りはじめたおかげで下駄箱は彼女の靴でいっぱいになり、家の中はクリーニング屋の針金のハンガーであふれた。彼女はよく洗濯をし、よくアイロンをかけ(それまでは風呂場にアマゾンの蟻塚みたいな格好に汚れたものが積みあげてあったものだった)、よく料理を作り、よく掃除をするようになった。僕にもいささかの覚えがあるけれど、そういうのは危険な徴候だった。女の子がそういう徴候を見せはじめたら、男は一目散に逃げるかあるいは結婚するしかない。

 まあ、この「一目散に逃げる」という部分で僕は吹いたわけです、ははは。逃げ遅れた人もけっこういるんじゃないかなあ、なんて考えちゃったりして……。先日は、逆のパターンで知り合いの女性が一目散に本当に走って逃げてましたが(洒落になってないか?)。

 いずれにしても、こういうのは若い人たちの話で、自分にはもう関係ないだろうとは思うけれど、なんだか色々と思い出しますね。逃げたり、逃げられたり(笑)。

 あ、まだ逃げられる可能性はあるか?

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